マンション経営のアレコレ

マイナス金利による不安心理

「増加する「タンス預金」のリスクとは」


2016年05月16日      
 
昨年末から「家庭用金庫」が異例の売れ行きをみせています。
 
 
金庫
 
 
2016年1月の出荷数は約1万3000個と、前年同期比で90%近くまで伸びています。 その理由のひとつが「マイナンバー制度」のスタートです。
 
 
マイナンバー
 
 
重要な特定個人情報となるマイナンバーは、他人に知られて不正利用されることのないよう厳重に保管しなければならないため、その対策として、自宅でマイナンバーを厳重に保管する「金庫」が必要と考える人が増えたそうです。
もうひとつの理由は「マイナス金利導入」
銀行に預けていてもほとんど利息がつかないといった理由から、自宅で預金管理をしようといった動きがみられるようになりました。 家庭用金庫のなかでも、特に鍵付きの防火性能タイプが売れ筋とのことですが、本当に安心できるのでしょうか?
 
 
たんす
 
タンス預金のリスクとは?
タンス預金には大きく分けて3つのリスクがあり、どれも自己責任です。
 
① 災害・盗難
災保険や地震保険では、現金は保障されません。 防火性であれば燃えてしまうことはありませんが、流されてしまったり、盗難にあう可能性は有り得ます。 平成27年の都内における侵入窃盗の認知件数は6,324件、うち空き巣は2,565件と40.6%を占めています。 前年と比較すると-8.7%と減少傾向にはありますが、都内だけでこの被害件数は非常に多く感じられます。
 
② 発見されないリスク
ごみ収集所やリサイクルセンターで、高額の現金が見つかったニュースがあります。 「タンス預金」といっても、タンスではなくバッグや家具、段ボールや床下など日常では使用しない物の中にしまっておく方も多くいます。 本人が留守にしている間に片づけて捨ててしまったり、ご本人が亡くなったあとの相続時などに発見されず破棄されてしまうケースがあります。
 
③ インフレリスク
バブル崩壊後、日本はデフレ下にありましたが、現在は政府・日銀が一体となって2%の物価上昇(インフレ)を目指しています。消費税の増税などからも、日々の生活では確かに物価が上がっていると実感する方も増えています。このようなインフレ時代は、タンス預金では貨幣価値が目減りしていきます。 しかしタンス預金をしている人は、手元に現金がある安心感から、貨幣価値が下落していると気付きにくいものです。
 
 
“銀行破綻リスク”に備えてのタンス預金は有りか?
銀行に預けている場合、その銀行が破綻すると「預金がなくなってしまう」恐れがありましたが、その不安をなくすために2005年に「ペイオフ(預金保護)」制度が導入され、一金融機関1,000万円までと利息が保護されることになりました。 何億も預金がある方には対策として有効ですが、そうでない方にとっては銀行の破綻は大きなリスクとはいえないのではないでしょうか。
 
 
必要以上のタンス預金は危険
災害時など万が一のときのために、手元に現金を置いておくことは大切です。 しかし、高額な現金をタンス預金しておくのはリスクが高いので、銀行に預けるほか、賢い運用法を身につけることをお勧めします。
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